
[2008.03.14] 私たちの生活が変われば、空き巣の手口も変わる!!
2003年以降、侵入窃盗の認知件数は減少に転じ、2006年まで4年連続で減少しています。住宅対象の侵入窃盗も2004年以降減少しているものの、2006年の時点で12万23件、1日当たり約329件と、多くの家がドロボーの被害に遭っています(警察庁ホームページより)。検挙率も2002年の約29%から、2006年には49%まで向上していますが、犯罪者の半分も捕まっていないというのが現実です。私たちの生活を脅かす犯罪者の手口を知り、犯罪の抑止力となる知識を高めることは、もはや現代では必要不可欠といえるでしょう。
空き巣のスタイルも変化する
単独犯が主流だった昔に比べ、近年の空き巣はグループ化し、下見をしたり、個人情報を調べたり、より計画的で組織的なものになっています。見張りと実行犯は携帯電話で連絡を取り合い、一人が家人を尾行します。スーパーで買い物中にもう一人が侵入し、スーパーから戻る間に車を使って逃げてしまいます。帰ってきてもカギがかかっていて荒らされた様子がなければ、侵入したことにさえ気付かず、キャッシュカード、クレジットカードがなくなっていてもわかりません。発見が遅れれば、警察の捜査も難しくなります。
また、以前では足がつくと敬遠されていた物品も、インターネットのオークションなどを使って簡単に売買が可能になったため、パソコン、デジカメなど高額の電化製品も狙われます。私たちの生活を便利にしてくれる携帯電話、パソコンなどは、犯罪者にとっても便利なものとなっているのです。
少子高齢化も捕まらない理由のひとつ?
近年増えている外国人の犯罪者。中国人などの犯罪グループは、カギ開けの技術が高く、アジトを作って日々練習を重ね、新しいカギの解錠を研究し、一攫千金を狙っています。また、外国人犯罪者は刃物や凶器を持ち、凶悪化しているにも関わらず、不法入国者も多いことから、犯罪後の検挙を難しくしています。
一方、なかなか犯罪者が捕まらないひとつの理由に、少子高齢化も大きく関係しています。ダブルインカム ノーキッズ(夫婦共稼ぎで子どもがいない)の夫婦が増え、結果、昼間のマンションは留守宅ばかり。犯罪者にとって仕事がしやすい環境を作ってしまっているのです。
あなたの家が狙われているかも!?
空き巣は入念に下見を行います。遠くから見張り、周囲の状況を把握し、逃げ道を探ります。インターホンを押して家人が出るか、電話をかけて出るかなどを確認するアタリ行為や、表札などにグループだけにわかる記号を記すマーキング行為など、下見の段階で留守の時間帯も探っています。
狙いやすい家は、玄関や勝手口が通りから見えない、物置が置いてある、植え込みがあるなど死角がある家。そして、玄関ドアにひとつしかカギがない家。いまどきカギがひとつしかない家は防犯対策をしていないルーズな家だと思われてしまいます。浴室やトイレのガラス窓に格子がない家も、簡単に破れると思われてしまいます。
侵入される場所では、一戸建ての場合、掃きだし窓が約50%といわれています。一戸建てでは窓が多いため施錠忘れも多く、窓が狙われます。次いで玄関ドア。マンションの場合は玄関ドア、窓の順に狙われます。マンションの中でも一番狙われるのは、1階ではなく、3階。次に4階、1階、最上階(高層階)の順です。上階へは居住者しか上がってきません。その居住者が夫婦共稼ぎで留守宅ばかりとなれば、平日昼間は仕事がしやすく、かつ銀行も開いている時間帯であれば、預金を下ろすことも可能です。
ホームセキュリティーへの過信は禁物!
最近では警備会社が増え、ホームセキュリティーを導入する家も増えています。警備業法では、警報から25分以内に現場に到着するということが義務付けられていますが、空き巣の仕事は“カギ開け3分、物色5分”といわれているため、逃げた後に警備員が来るということになります。ホームセキュリティーは、二次被害を防ぐという側面では有効ですが、犯罪者を捕まえるという点では難しいのです。空き巣の中には、事前に窓に石を投げて、警報機を鳴らし、何分で警備員が来るかを確認することもあります。
警備会社を選ぶ際には、待機所から5〜10分で駆けつけてくれるかどうか、同時に2〜3箇所の発報が出ても対応できるかどうかなど、いくつかの警備会社を比べて選ぶことが大切です。そしてホームセキュリティーがあるからと過信しすぎないことです。
「人の目」こそ、最大の抑止力
空き巣は人の目を一番警戒します。ご近所の人に顔を見られると約6割が諦めます。ホームセキュリティーで諦めるのが約3割、犬がいても約3割、防犯カメラも約3割です。ご近所の目がどれほど抑止力になるかということです。年末年始、引越しが増える3月4月、旅行が増える夏休みなど、「人・物・金」が動く時期は犯罪も多くなります。旅行などで家を開けるときには、窓とドアを2ロックにし、2階の窓やベランダ近くの雨どいには空き巣が登れないように有刺鉄線をしっかり巻き、郵便物、新聞はストップしておく。可能であればインターホンも録画機能のあるものを取り付けておきましょう。そして何よりも、信頼できるご近所の方にときどき気にかけてもらうようにお願いすることを忘れずに。
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