
[2008.06.20] 犯罪から子どもを守るためには?
子どもを狙った犯罪は、小学生では、1.窃盗、2.強制わいせつ、3.暴行、4.傷害の順、未就学児童では、1.強制わいせつ、2.傷害、3.暴行、4.殺人という順番です。殺人は4位ですが、2006年には75件もあり、抵抗力のない幼児が一番被害にあっているのが現実です。子どもたちが遊ぶ公園で、不審者がカメラで幼児を撮影するようなことが横行する昨今、わが子がいつ危険にさらされるかわかりません。残念ながら、学校や警察だけに任せていては安全が守りきれない時代なのです。地域やボランティアの協力があってこそ
13歳以下の子どもを狙った犯罪は、学校が終わった午後2時〜6時までの時間帯が多く、7〜10月の夏場は特に注意が必要です。道路、マンションのエレベーター、屋上、空き地やマンションの空き家、駐車場、見通しの悪い公園が狙われます。
連れ去りは、50%が夕方の通学路、30%が自宅から100m以内の場所で起こっているため、家の近くだからといって安心はできません。まず一人で登下校させないこと。登校は集団でできますが、帰りはバラバラになってしまうため、ボランティアや父兄のパトロールは不可欠です。最近ではスクールバスの導入、高齢者のボランティア活動、警察官のOBの採用、ICタグを取り入れているところも少数ですがあります。
地域の方は、登下校の時間帯に合わせて、家の前を掃除したり、植木に水をあげたりするなど、ちょっと外に出て「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と、声をかけてあげて欲しいですね。子どもと近所の住民が顔見知りになるための地域の協力も必要です。
また、万が一何かあったときに、子どもたちがすぐに逃げ込める“子ども110番の家”のステッカーが貼ってあるコンビニ、商店、民家があります。お母さん、お父さんが日頃から関心を持ってチェックしておき、「万が一のときはここに逃げ込むんだよ」と教えてあげてください。
日頃からの言い聞かせと訓練が大切
お母さん方は、「あの公園のベンチにいつも変な人が座っているわよ」「携帯電話で女の子を撮っているわよ」などの情報を共有し、警戒するとともに警察へも連絡しましょう。 そして、日頃から子どもの行動を把握しておくと同時に、子どもの会話にも注意してください。子ども同士の会話の中で“変なおじさん”など、大人の話題が出るときには、情報としてキャッチしておく必要があります。子どもには不審者への注意を促しておくことが何よりも大切です。
●お母さんに誰とどこに行くのかを言ってから外出すること。
●公園、駐車場で不審者が近づいてきたら、絶対にすぐに逃げること。
●誘惑されても手を振り切って逃げること。
●誘導尋問で住所を探るため、不審者と口を利かないこと。
●友達が危ない目に遭ったり、遭いそうになっているときには近所の人を呼びに行くこと自分だけ帰ってきてしまわずに、大きな声で危険を知らせること。
●防犯ブザーやホイッスルを持つこと。
子どもに口で教えるのは難しいですし、恐怖のあまり声が出ないということもありますから、学校や警察、ボランティア活動で模擬訓練を行う教室などに積極的に参加し、日頃から訓練をしておきましょう。車で連れ去る際の常套句としては「猫が迷子になっちゃったからいっしょに探して」、「お母さんが病院に入っているからいっしょに行こう」、「お菓子をあげる」などです。誘惑にかられないよう、具体的な事例も教えなければいけません。 ご両親が共働きで、子どもがひとりで留守番をしているお宅では、宅配便や集金人を装った犯罪者に家に入られてしまい、乱暴されたり、暴行されたりするケースも見られます。とにかく見知らぬ訪問者がきたときには玄関のドアを開けないことを教えましょう。ただ、インターホンに出るか出ないかの判断は難しいところです。インターホンに出て「警察だよ」などと言われれば、つい開けてしまいますし、インターホンに出なければ、留守だと思われて侵入されることもあるからです。いずれにしても、ドアだけは絶対に開けないことを徹底することが大切です。
子どもを守る7か条
1.地域の犯罪情報を子どもと共有する。
2.日頃から親子で話し、子どもの行動の特徴を把握する。
3.日頃から知らない人についていかないように教える。
4.危険を感じたら、嫌だと叫ぶように教え、練習をしておく。
5.一人で登下校させない、公園などでは一人で遊ばせない。
6.学校と連携して、地域のコミュニティーネットを作って巡回見回りを行う。
7.安全のための危険マップを作る。情報を利用する。母親からの聞き取り調査を行う。
パソコンや携帯電話も親が定期的にチェック
パソコン、携帯電話はツールとして便利ですが、出会い系サイトなどの被害に子どもが巻き込まれることもしばしばです。出会い系などで興味を持って会いに行ってしまうというのが一番怖いことです。小学生、中学生に興味を持つ犯罪者も増えていますから、ときどき親がパソコンや携帯電話の履歴をチェックしたほうがいいですね。
キッズ携帯と呼ばれる子ども用の携帯電話は昨年から不審なメールや出会い系サイトなどへアクセスしないフィルター機能をつけることができるようになりました。犯罪者が子どもの携帯電話を奪って、電源を切る、電池を外すなどして連絡がとれないようにするといった手口がありましたが、最近のキッズ携帯は電源を切っても一定時間は定期的にGPS機能が働いて情報を発信したり、電池を外せないようになっていたり、進化しています。一人で行動するようになったら、子どもの位置を確認するためにも、キッズ携帯を持たせるのはよいと思います。
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