
[2008.05.07] 地域コミュニティーの活性化で防犯のバリアを築く
犯罪者が一番怖いのは、人の目であり、地域のコミュニティーです。人からじろじろ見られたり、どちらさまですか?と聞かれたりすることで犯罪者の約6割が犯行をあきらめます。地域も個人宅もコミュニティーを活性化することで防犯につながるのです。犯罪情報をチェックし、地域で共有する
地域の防犯活動は、自治会、町内会、NPO活動、ボランティア活動、PTAなどのグループが主体となって行いますが、地域の住民ができるだけ多く参加し、自分たちの地域は自分たちの手で守るという意識を持つことが大切です。中でも幼児、小学生、中学生の子どもを持つ各家庭のお母さん方の参加が不可欠です。子どもとの会話の中で「怖い目にあった」とか「危険な目にあった」といった情報はお母さん方が一番多く持っているからです。
犯罪情報や不審者情報などを地域全体で共有することも必要です。東京であれば、警視庁のホームページで、各地区による犯罪発生マップや不審者情報などが掲載されています。犯罪発生マップは、○○区○○町○丁目まで細かい地区割りで、侵入盗、ひったくり、車上荒らしなど犯罪別にデータが載っています(※)。自分の地域でどんな犯罪がおきているのか、月一回はチェックし、近所でその情報を共有しながら、対策を講じる必要があります。
※http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/yokushi/yokushi.htm(警視庁HPより)
住んでいる地域の防犯活動に関心を
ファミリーであれば、地域の行事に参加することも多く、地域とのつながりも深まりますが、賃貸アパートやマンション、ましてや一人暮らしとなると、知り合いも少ないため地域のコミュニティーに参加するのは、なかなか難しいでしょう。町内会や自治会が、マンションなどの掲示板に地域の活動状況を掲示したり、ポストへビラを入れたりといった広報活動を頻繁に行うことも重要ですが、賃貸住宅に住んでいる方も広報があったら、関心を持って見るという意識を持って欲しいですね。
また、路上清掃、公園清掃、町内の盆踊り大会、花火大会、バーベキュー大会など、親睦を兼ねた活動にできるだけ参加しましょう。町内に住んでいれば、参加できるわけですから、会社や友達だけでなく地域での結びつきを持ち、自分の顔を知ってもらい、自分も町内の人の顔を知っておくことです。多くの住民が地域の活動に参加することによって、町の監視性は高くなり、犯罪企図者にバリアの高さを見せつけることにつながるのです。例えば、車上荒らし、車の盗難などの犯罪が起きているにも関わらず対策が打たれていない駐車場、また、
照明が暗く、見通しが悪い上に男性でも入るのが怖いトイレを放置している公園などがあると、地域として防犯に対する意識が低い=仕事がしやすいと犯罪者に思わせてしまうのです。
防犯パトロールのポイント(警視庁のHPを参考にしています)
防犯パトロールを行う際は、数人でぶらぶら歩けばよいというものではなく、バリアの存在を犯罪者に見せつける活動でなければ意味がありません。具体的なポイントは…
●パトロールの時間帯:犯罪が多発している時間・場所を調べた上で実施する。一人でも多くの市民が参加しやすい日、曜日、時間帯を設定する。
●パトロールの人数:パトロールは複数で行い、一人では絶対に活動しない。緊急事態の場合には援護や110番通報ができる体勢で活動する。リーダーを立てて、リーダーの指揮のもと集団で行動する。
●ボランティアの保険に加入:パトロール隊が被害に遭う可能性もあるため保険に入る。加入については地元の警察署の防犯係に相談する。
●統一した服装:犯罪を抑止するとともに、住民にパトロール中であることを知らせるため、昼夜を問わず、蛍光色等の目立つ服装で行動する。帽子、ジャンパー、腕章、タスキも着用する。
●携行するもの:緊急連絡のために携帯電話、笛、防犯ブザー、不審者を記録するためのメモ帳、筆記用具、カメラなど。夜間は懐中電灯も。木刀、ゴルフクラブ、催眠スプレーは凶器となるため、携行してはいけない。
●具体的なパトロール場所:駅周辺、人通りの少ない通りを重点的に、住宅街の裏路地、人通りが少なく照明のない暗い駐車場、立体駐車場、放置自転車や放置バイクの多い地域。 ●住民への声かけ:普段から見知らぬ人にも相手の目をみて、積極的に声をかける。自転車の女性、お年寄りには、ひったくりの注意を促し、防犯ネットの使用を呼びかける。幼い子どもだけで遊んでいたら、周囲に不審な人・車がいないか確認し、子どもたちに「知らない人に付いていかないように」「知らない人の車には乗らないように」「暗くならないうちに家に帰るように」呼びかける。
女性を狙った犯罪に巻き込まれないために
若い女性の多くは警戒心が薄いため、犯罪者を呼び込んでしまう危険があります。まず、危ないことをしていないかどうか、自分自身の行動をチェックしてみてください。例えば、夜遅く、部屋着にサンダル履きでコンビニへ買い物に行っていませんか?こういう女性は、一人暮らしだと思われ、後をつけられてアパートのカギを開けた瞬間に背後から襲われる危険性があるのです。
●アパートを借りる際はなるべく1階を避ける
●3〜4階でもベランダの窓のカギを必ず閉めて出かける。
●玄関がワンロックなら自分で2ロックにする
●玄関ドアのドアスコープは外から中が覗けないように目隠しをする
●カーテンは遮光カーテンにして部屋に帰ったら道路側のカーテンは閉める
●ポストに郵便を貯めない
●ゴミは収集日に出す
など、自分でバリアを高めることです。
また、歩きながらの携帯電話やヘッドホンの使用も危険です。特に夜は、ひったくりなどの犯罪も多いため、人通りの少ない暗い道を歩くときには、本来神経を尖らせておくべきです。携帯電話でしゃべりながら、メールを打ちながら、音楽を聴きながら歩いていては、後をつけられても、車やバイクが近づいてきても、気がつきません。あまりにも無防備で危ない行為です。女性を狙った犯罪に対し、危険のタネを自分で蒔くような行動は避けることが一番大切です。また、顔見知りだからといって安易に他人を信用しないことです。性犯罪の場合3割、ストーカー犯罪の場合は8割が顔見知りの犯行です。元同僚、元友達、現同僚など、顔見知りだからといって、信用しすぎるのは危険だということも頭の片隅に置いておきましょう。
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