
[2008.04.04] 犯罪者の嫌う「守りの堅い家」を目指しましょう!
犯罪者は防犯バリアが低い地域=監視の目が弱い、防犯環境が劣る地域を狙い、一戸建て、マンション、地域においても、防犯設備が手薄なところに目をつけます。防犯カメラがついていない、防犯灯が少ない、自由に出入りができる、警報装置がないなど物理的防御が弱い地域や防犯活動が少ない地域は、常に危険にさらされているのです。自分の家を外からチェックする
空き巣に狙われやすい家かどうか、自分の家を外から見てみることが防犯の第一歩です。2階の窓やベランダ近くに雨どいがないか、庭に脚立が置いていないか、ビールケースなどが転がっていないか、樹木や電信柱はないか、まず足場になるものがないかチェックしましょう。
次に表の通りから自分の家がどんなふうに見えるかチェックします。駐車場や公園、遊歩道などが隣接している場所は、不特定多数の人が出入りできるため、犯罪者も警戒されずに入ってくることができます。通りから玄関ドアが死角になるような植木などがあれば、移動するか撤去します。スペースがあれば、門扉をつけ、さらにインターホンを取り付けてマンションと同様のオートロックシステムにするとより効果的です。空き巣は25cm角以上の窓であれば、簡単に入ってきます。浴室やトイレのガラス窓には面格子をつけましょう。窓が多い一戸建てなどは施錠忘れにも注意が必要です。敷地のフェンスは1.4m以上あれば抑止力になります。1m程度のフェンスでは簡単に乗り越えられてしまいます。ブロック塀などは隠れやすいため、見通しのよい縦格子のフェンスが理想です。
高級車のある車庫、玄関先、勝手口、浴室の窓など狙われやすい場所には、センサーライトが必要です。人感センサーで、かつ家の中でブザーが鳴るものは抑止力となります。ブザーの取り付けは近所迷惑にならないように注意しましょう。
留守がちな家はカモフラージュを
郵便受けに郵便物がたまっていたり、インターホンを押しても出なかったり、電話が留守番電話になっていたりすれば、留守の可能性が高いわけです。郵便物や新聞は溜めずにその日のうちに回収する習慣を。インターホンは、押し売りかもしれないから出ないという人がいますが、侵入される可能性もあり危険です。必ずインターホンに出て、家にいることを示しつつ、押し売りなら断ることです。留守番電話も留守と教えているようなものですから危険です。電話会社の転送電話サービスを利用しましょう。
夜遅くまで電気が点かなければ、留守宅だとわかってしまいます。留守がちな家は部屋の電気を点けておくのが基本です。しかし一ヶ所の電気がいつも点けっぱなしでは空き巣もカモフラージュだとわかります。居間や台所の照明が点いたり、テレビやステレオにスイッチが入ったりする留守番モードの照明装置などを使うのも有効です。留守だからこそ狙われるわけですから、いかに留守をカモフラージュするかが大切なのです。
一番大切な玄関と窓の対策
玄関ドアにはCP(*1)の認定を受けているカギの中から種類の違うものを2つつけることをおすすめします。ドアのこじ破りを防止するガードプレート、新聞受けがあるドアにはサムターン回し防止のためのカバーを取り付けるとより安心です。玄関ドアにガラスがある、玄関ドアの横にガラスがある場合は格子が必要です。軽視されがちな勝手口ドアも玄関ドアと同じ2ロックが基本です。
窓はクレセントだけでは簡単に破られます。カギ付きのクレセントに変え、窓の上下にサブロックと呼ばれるストッパーをつけるとより効果的です。窓ガラスは、できれば合わせガラスに変えたいところですが、掃きだし窓2枚で約14万と高額です。経済的な方法として防犯フィルムを貼るのがよいでしょう。官民合同会議(*2)ではガラス全面に貼ることを推奨していますが、1メートル角程度のものをクレセントの両側に貼れば、貼らないよりもはるかに効果があります。
「高額なものは家に置かない」が鉄則!
現金を家に置くなら、小分けして分散しておくのが鉄則です。4つくらいに分けておけば、1つ見つかっても3つは残ります。隠し引き出し、隠し戸棚を工務店で作ってもらえば、もしかしたら金庫よりも安全かもしれません。金庫を使うなら、防盗金庫が最適です。バールで簡単に開いてしまう耐火金庫に比べ、防盗金庫は太いカンヌキが3〜5つあり、鉄板も厚く、重量があります。さらに、金庫を鉄板の上に溶接すれば、簡単には運び出せません。大事なものが入っているとわかってしまう金庫は、それくらいしないと意味がありません。基本的には、キャッシュカードを含め高額なものは家に置かずに、貸金庫に預けましょう。旅行などの際には、家に置いていくくらいなら、小さなキャッシュカードは旅先へ持っていったほうが安心です。
ホームセキュリティーがあれば安全?
数年前、有名な社長宅に空き巣が入り、ホームセキュリティーに入っていたにも関わらず、警報が入らなかったという事件がありました。通常、ドアを開け閉めするとマグネットスイッチというセンサーが働き警報が入ります。しかし、この犯人はドアを開け閉めせずに、ドアに穴を開ける戸板破りという方法で侵入したのです。ホームセキュリティーに入っているから安全であるとは限らないということです。
最近では、自分でセンサーをつけて、自分で守るセルフセキュリティーというものも出てきています。自分の家を守るためのセキュリティーなのですから、できることから今すぐ実践してみてください。
(*1)「防犯性能の高い建物部品」の普及を促進するための「共通標章(CPマーク)」を制定しました。泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入を諦めることから、「5分」耐えうることなどを当面の防犯性能の基準としています。19年12月現在で17種類3,667品目。
(*2)警察庁では、国土交通省・経済産業省や建物部品関係の民間団体とともに「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」を設置しました。
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